アーリーリタイアを目指すために意識すべき考え方が書かれています。
題名通り30個あるのですが、記憶に残ったものだけピックアップしていきます。
米国全体の株式に連動したインデックスファンドを買う
著者は米国全ての株式の平均に連動するインデックスファンドを購入することを勧められています。
インデックスファンドとは日経平均やニューヨークダウといった指数に連動して値動きをするファンドのことです。
日経225に選ばれている会社の株を1株ずつ持てば、それらの株全体の値動きは日経平均と同じ値動きをしますよね。
この株の集まりをファンドといいます。
インデックスは指数のことですね。
なぜインデックスファンドなのか
先程も述べたようにインデックスファンドは、その国やその市場にある全ての株や債券を同じ数だけ寄せ集めたものです。(正確には若干違うのですが、イメージはそんな感じです)
結果、インデックスファンドの値段はその国や市場全体の株や債券の値段の平均に回帰します。
そのため全く手間がかかりません。
市場全体の株を同じ数だけ買うだけですから。
一般的にファンドを購入する際は買付手数料、管理するのに信託報酬というのがかかるのですが、インデックスファンドの場合はこれらが非常に安いんです。
この手数料を手間賃と考えてもらえればいいんですが、この手間がほとんどかからないので、非常に安いんですね。
インデックスファンドに対して、アクティブファンドというものが存在します。
アクティブファンドは良いであろうと思われる株を寄せ集めたものです。
インデックスファンドは市場にある株なら全て買い集めてしまいます。
でもできれば前途有望な株だけを買いたいですよね。
でも素人にはわからない。
なのでファンドマネージャーと呼ばれる人に、良い株の選択を委託するわけです。
そしてここに不都合な真実があります。
良い株の選択をするということは、良い株と悪い株の仕分けをしなければいけません。
このことに非常に手間がかかります。
会社の業績をチェックして、ここ何年かの株価の推移をチェックして…って、好きな人ならいいですが、普通の人は考えるだけでも嫌になりますよね。
手間がかかるということは、それだけ手間賃が高くなるということです。
そうさっきの買付手数料や信託報酬が何倍にも跳ね上がるんですね。
加えて、ファンドマネージャーが上手く仕分けられるとも限りません。
良い株の中に悪い株がたくさん紛れ込んでいるとうことが往々にしてあるわけです。
その結果、アクティブファンドのほとんどがインデックスファンドに成績が負けてしまうというデータがあります。
ファンドマネージャーも神様ではないので、選んだ銘柄必ずしも上がるわけではないですし、加えて高額な手数料に運用成績が足を引っ張られてしまうわけですね。
以上が、著者がインデックスファンドの購入を進めている理由です。
リタイア後は運用した資産を4%ずつ取り崩す
これはトリニティ大学の教授が検証した「4%ルール」と呼ばれ、リタイア後は運用した資産を4%ずつ取り崩して生活していけば96%の確立でポートフォリオが全く減少しなかったようです。
イメージとしては、ポートフォリオが年平均4%程度増加するから、その増加分を取り崩して生活するといったイメージでしょうか。
このことにより自分のリタイアに必要な運用額がだいたい計算できますね。
自身の年間の生活費の25倍がリタイアに必要なポートフォリオ額です。
現在、ある程度の貯金を保有しているのならばドルコスト平均法はおすすめしない
著者がこう主張するのは、株式が基本的には上昇傾向にあるからです。
株式は短期的には上がったり下がったりを繰り返しながら、最終的には右肩上がりに上がっていく。
であれば、まとまった資金があるのであれば、ちまちま積立てていくよりも早い段階でドンっと投資してしまったほうが有利なんですよね。
わざわざ先延ばしにして高い値段で買うより、安いうちに一括で買っておいたほうがよい。
理論はわかるんです。理論は。
でも実際やるとなるとなかなか難しいんです。
長期的には上がるとわかっていても、短期的にはどうなるか分からないから、何百万も一度に投資するのは抵抗ありますよね。
[box05 title=”まとめ”]
① 米国全体に投資するインデックスファンドに積み立てる
② リタイア後は4%ずつ取り崩せばポートフォリオは減少しない
③ まとまった余剰資金は一括投資
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